Long

□零崎黒織の人間否定
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薄暗い場所で、一人の少女がただそこに佇んでいた。


辺りに人はいない。


少女だけ。


少女は、右手に刀を持っていた。


少女に似合わない、真っ黒な刀。


そこから、血が滴り落ちる。


ポタリポタリと音をたてて、鮮血が滴る。


辺りに人はいないものの、人だったものが散らばっていた。


脳髄を撒き散らし。内臓を撒き散らし。


散らばっていた。


つまりは死体。
つまりは死骸。


原形を留めていない死体。
液体か固体かわからない死骸。
















その中で、少女は佇んでいた。

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