BlueDream

□悪魔と少女
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「………つまらないなぁ」

はぁ、とため息をこぼしながら、わたしは横目で隣に力無く横たわる『それ』を見る。

ああ、わたしっていつからつまらないって思うようになったんだろうか?

疑問に思いながら、下を見下ろす。

規則や決まりに従って動く人間達。

そっか。

最初っからつまらないんだ。

そう納得して、わたしは立ち上がる。

ひゅうと少し強い風を感じながら、ドアのほうに向かおうと振り返った。

「………」

振り返ると、ドアの前に男がいた。

バリバリと音をたて、煎餅を食べている。

「ひみ、ふごいれすね」

「…………」

いま、この人なんて言った?

「もぐもぐ、ゴクン」

あ、飲み下した。

「キミ、すごいですね」

「………はい?」

「それです。キミがやったんでしょう?」

男は、わたしのすぐ横に転がる『それ』を指差した。

「すごいですね。その《死体》」
感情のこもっていない口調で、男は言った。

「ボクはアマイモン。《悪魔》です。キミ、おもしろそうなので、ボクのお嫁さんになりませんか?」

そう言って、悪魔は平然とわたしに近寄りキスをした。

殺人少女ととある悪魔

―END―

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