物かたり
□あまつさえ、望みも無くし
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朝と夜の間の
物悲しい空模様
亜麻色の風が煙草の煙を攫っていった
地べたに座り感傷に浸る、なんて
いつぞやの青春時代以来だと自嘲気味に笑う
ただあの時はもっと
もっと透明だったかなぁ
最愛の人が横で眠る
永遠に眠る
まるで彼岸花のベッドに横たわるように
静に、靜に
なあ、最高の最期を演出してやったろ?
俺はこれ以上ないってくらいに満足してるんだ
なのに何故
涙が止まらないのかな
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