STORIES OF MOTIVES

□馬屍好きに20のお題(奪還屋)
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"ドライブ"




「馬車、あなたのトラックを私も動かしてみたいです。」

突然、いつもの如く他人への迷惑など全く念頭には置いていない様子で赤屍は言った。頭には黒い猫耳、尻には黒い猫尻尾が見えたような気がする。少なくとも、赤屍を黒猫と称する男、馬車にはそう思えた。
「……なしてまた突然…」
ブツクサ言いながらも、赤屍の望みを叶えるべく車庫に連れていってやる。赤屍は、満足したようだった。
運転席に乗り込み、早く早くと馬車を急かして助手席に引っ張り込んで、ワクワクした様子でハンドルに手を掛ける赤屍。少し子供のような表情が垣間見えて可愛らしいなと思いつつなんとなくその様子を見守っていた馬車は、ふと重大なことに気が付いた。
「赤屍……おんし、車の運転経験は……?」











「はい?あるわけないではありませんか、そんなものv」











…その後、馬車が仕事に復帰できたのは数ヶ月後であったとかなかったとか…



-終わる。-



:懺悔:
スンマセン、オレの中での赤屍さんは受けになるとかなり素っ頓狂になってしまいます…m(_"_)mιι
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