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□悪魔の微笑みU
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再び部屋に戻ったキバは机の上に置かれた一枚の紙切れにふと目を留めた

手に取り、書かれた文字を読み始める





任務は終了した。

我愛羅




キバはその紙切れをグシャッと握り潰し、唇をきつく噛んだ


「っんだよ…。勝手な事しやがって」


1人部屋に立ち尽くしキバはしばしぼうっとしていた。










∽∽∽∽∽∽∽
(木の葉)

里に戻ったキバは同期のシカマルに話を聞いて、更に衝撃を受けることとなった。

「お前、何やってたんだよ!火陰様が心配してたぞ。」

そう言ってシカマルは少し怒ったようにキバを見た。

彼が何故それほどまでに怒り、驚いた様子をしているのか…

要人暗殺のためキバがガアラと任務に出て三週間が過ぎていた。
しかしシカマル曰く、砂の里から任務終了の報告が来たのは2週間も前だというから驚きだ。
つまりガアラは1人、一週間で任務を遂行したと考えられる。

キバの耳には何やら話しているシカマルの声などもはや届いていなかった。


頭に浮かんだ疑問と


自分の胸の奥に


ひっかかった感情…



「確かめるしかねぇな…」

キバはそう呟やくとすくっと立ち上がった。

「は?キバ!おい、何処行くんだよっ!?」

突然走り出したキバの背中越しに聞こえるシカマルの怒鳴り声。
かなりの声量だったがやはりキバには届いていなかった。




このままにしてたらイライラすんだよ…



キバは帰ってきたばかりというのに再び、里を抜け出した。



向かうは砂の里。


真っ直ぐな性格であるため、一度思いたったら止まらない、それがキバである。

モヤモヤした感情をどうやらキバはその根源のガアラに直に確かめるようだ。


キバは走り、


木々を飛び越え


また走った












∽∽∽∽∽∽
(砂の里)

「畜生…!何処にいんだよっ!」

砂の里に着いたもののガアラの居場所が定まらずキバは苛立った様に舌打ちをして地面を少し蹴った。

と、そこへ見慣れた姿をキバの位置とはよほど離れていない場所に発見した。

「おい!テマリっ!!」

「ん?お前は…木の葉のキバか。」

振り向いて少し意外だなといった表情をしたテマリ。

近付いてきたキバの様子にどうしたことやらとテマリはじっと腕を組んで首を傾げる
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