雷銀小説
□大好きな人
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贈るなら
「……」
…やっぱり
「ん…あ、ライおはよ〜vV…って…ボケ〜としてなに考えてるの?」
陽気な昼下がり、のんびりマンションのソファで寝ていた銀次が起きた途端、目に入ったのは銀次を観ながらなにか考え込んでいるライの姿
「…否…なんでもない」
「……ふ〜ん」
そんな見え見えの嘘言われてもなι
ライってさ…嘘とか誤魔化したりするの苦手なんだよね…。すぐに目を逸らしたり言葉咬んだり…あ、ほらまた目、逸らした!
「そ、それより…ば…晩ご飯なにが食べたい?」
…咬みまくってるしιま、大体、俺が喜んだりする事を考えてくれてて秘密にしてたりするんだけどね///ライのそういうトコ大好きなんだvV
「ライの作るものならなんでも良いよvV」
「そうか」
だから俺は素直に気持ちを伝えるようにしてるんだ
ライが解ってくれるように解りやすく///
そしたらライは微笑んでくれるから…
あんまり人前では見せないライの笑顔…
俺が一番大好きな表情
「じゃあオムライスで良いか?」
「うんvV」
俺が笑えばライも笑ってくれる
「じゃあ買い物に行ってくる」
「いってらっしゃい」
俺だけが知ってる…
ライの素顔
でもライについて知らない事もあるんだよ?
…それは…
「銀次…これ」
「うわぁ〜vV綺麗だねvV向日葵?」
「…やっぱり銀次に贈るなら向日葵が一番かなって思って」
ライがいつも考えてる事
双子って言っても考えてる事が全部解るわけじゃないしね…
仕方ないんだけど
「…えっと…でも…なんで?///」
別に誕生日とかそういうんじゃないし…
「…銀次に似合いそうだなぁって思ったから」
「え…///」
「それになにか挙げたかったから」
ライはいっつも突然こんな風に何かをくれる
そしてついてくるのは嬉しい言葉…
「…//あ…ありがと///」
「どう致しまして」
でも…嬉しいんだけどいつも俺ばっかり貰ってばっかだから…ちょっと…
だからと言って
家事とか手伝いが出来る訳でもない
「…ライ…」
一一チュ…一一
「…銀次」
「/////////」
俺がライにしてあげられる事って…キスぐらいなんだよね///
で、でもさ!コレだって結構、勇気いるんだよ///
…ライだから…大好きな人だから頑張ってんだからね!!///
「あ、ありがとの気持ち…///」
「…クスッ…ありがとう」
銀次のこういう処が好きで好きで堪らない
言ったら怒るから言わないけど…
キスをしてくれる時の銀次って睫毛震わせながらたどたどしくしてくるから凄く可愛い
それが見たいからプレゼントしてるなんて…
多分…怒るよな
怒った顔も可愛いけど…
俺的には…やっぱり銀次の笑顔が一番好きだな…
「…ライ…大好きvV」
「俺もだ…銀次」
解らなくても…やっぱり何処かで繋がってると思う
END