雷銀小説

大切なんです…
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俺の大好きな人はいつも傍に居てくれます

蛮ちゃんみたいに突然パチンコとか行って居なくなったりもしないんです

無口な方であんまり話し掛けてはくれないけど…

俺が話し掛けている時はじっと終わるまで聴いていてくれるんです

とても優しい人なんだなぁって思います

彼の金色の眼がとても綺麗でいつも見惚れてボケーとしてしまいます

同じようで彼と俺は全然、違う

そんな彼に見惚れてる俺の髪をぽんぽんって撫でてくれる彼の手も好きです

俺の所為で汚れてしまったけれど…

鮮血で染められた手は…もう二度と洗い落とされることはない…

彼を尖人にしたのは俺…

けどその事で塞ぎ込んでいたら彼はいつも同じ言葉を言うんです

「気にするな銀次が大切だから守るんだ」

…そんな事を言われたら…『守らなくてイイよ?』なんて言えない…

俺は雷帝に頼り過ぎなのかもしれないね…

一一…でも一一

俺が雷帝に頼る事で彼を俺の所に繋ぎ止めていられるなら…

俺は迷わず彼に頼る事を選んでしまうでしょう…

俺達は反俗として生きるしかない…

でも雷帝と一緒なら…俺は大丈夫だと思うんだ

だからね…俺を置いて…

どこかに行くなんてしないでね…?

唯一…家族と呼べる貴男が俺の目の前から消えたら

一一俺はきっと壊れてしまうから…一一

貴男にとって俺が大切なように

俺にとっても貴男はとても大切な存在なんだよ?

だから…居なくならないで…?
貴男の存在が俺を傷つける事になっても…

この今の気持ちだけは本当だから…

END
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