雷銀小説
□心ナイ君ノ中ノ存在
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…足リナイ
「ッ…や…蛮…ちゃッ!」
コンナンジャ全然足リナイ…
「ぁッ…や…ァッ…」
「クスッ…淫乱…」
「ッ!!////」
酷い言葉を吐いても…
その真珠のような綺麗な身体を抱いても…
「…もっと啼けよ…」
俺の心が満たされることはない…
「あッ!…あぁあッン!」
だってコイツの心の中には
「ラ…ィ…フッ…ぁッ!」
決して消える事のない…
「ラ…イ…」
想い人がいるんだから…
「…ちッ…気絶しちまったのか…」
…ココにある身体は抱ける
でも心を俺のモノにする事は出来ない
「…なぁ…お前は結局…最後はアイツの処に戻っちまうのか?」
銀次と同じ金の髪を持つ金色の眼の持ち主の元へ…
「…渡して堪るかよ…」
絶対に渡さねぇ…
戻る事が銀次の意志でも
俺はお前の処に銀次を戻す気はねぇ
「んッ…ば…んちゃん?」
「…よぉ」
俺の処に居ればコイツはイツかきっと身体も心も俺のモノになるに違いねぇんだ
「蛮ちゃん…大好き」
足りない何か…
意味のない言葉だけでも良いんだ
「あぁ…愛してるぜ銀次」
今はただ…傍に居てくれ
END