雷銀小説

兄馬鹿
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俺には自慢の弟がいる

「お兄ちゃぁ〜んvV」

それが今、手を振って俺の処に向って来ている笑顔がとても似合って目がクリクリしている女の子と見間違う程、可愛い男の子…銀次(13歳)だ

「どうした?」

7歳違うということで銀次が小さい時から世話をしていたが銀次は全然手の掛からない子だった

それは中学生になっても変わらず両親が共働きで家にいなくても我儘も言わず自主的に家の手伝いをしてくれている

たがらこそ俺は銀次を甘やかしてしまうんだろうな

「えへへvVお兄ちゃんに良いものあげるvV」

銀次はそういうと手に持っていた四つ葉のクローバーを俺に差し出した

「お兄ちゃんが幸せになりますようにっておまじないvV」

見ろ…この爽やか且つ可愛らしい笑顔を!!

「ありがとう…銀次」
「うんvV」

この笑顔を見る度にお兄ちゃんはお前が弟で善かったと心から思うぞ

「なんか奢るよ」
「え?そんなのいいよιお兄ちゃんお金貯めてるんでしょ?」
「少しぐらいなら大丈夫だよ」

今、俺は大学をでた後の一人暮らしの準備の為、金を貯めている

その事を知っている銀次は遠慮がちな態度

「う〜…あ、じゃあさ!そこの自動販売機でなんか買って?喉乾いちゃった」
「そんなんで良いのか?」
「良いよ?…だってさ…俺がお兄ちゃんに渡したのなんか道端に生えてただけなんだよ?」
「でも嬉しかったぞ?」
「///」

優しくて可愛い銀次

銀次は本当に俺の自慢の弟だ

実は今、銀次には秘密で計画をしている事がある

あと3年して俺が大学を卒業して…銀次が高校生になったら一緒に家をでて二人で暮そうと思っている

勿論、両親は渋っていたがなんとか了承を得ている

「お兄ちゃん大好きvV」
「俺もだ」

3年後の銀次の驚く顔が早くみたいな

END
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