雷銀小説
□運命
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…なんで…俺を…
聞いてみたい…でも聞いてはいけない気がする…
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今…俺は自分の精神世界…つまりは夢の中にいるんだけど…
『…銀次?どうした?』
そこには俺の中の別の人格…雷帝もいるんだ…
「うぅん…なんでもない」
いつもこの時間にだけ会える雷帝…だからこの時間は思いっきり甘えて言いたいコトを伝えるんだけど…
何故か…今日に限っては何も言えない
『なんでもない割には…表情が暗いな』
「…そんなコトないよ…」
だって…今…雷帝にあの言葉を言うと…
『…言ってくれないと分からないだろ?』
聞きたくない言葉を聞いてしまいそうなんだもの…
「…本当に何でもな…」
もう会えない気がするんだもの…
『じゃあ何故泣いているんだ…?』
「…ぁ……」
言われて初めて気付く頬を伝う暖かい雫…