ありがとう鋼の錬金術師

□AGAIN
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AGAIN












どうしてこうなってしまったの?



なんで僕達は母さんを…

母さん!!






ごめんなさい‥






ごめんなさい‥…

















「兄さん!!


兄さん!!」







激しく揺り起こされて瞼が開いた



「アル?」



エドワードの瞳には生身のアルがいた


元の体に戻ったアルは、栄養失調気味だったが今では徐々に回復していた









「アル…」



そっと手を差し伸べるとギュッと抱き締められた


鎧の時と違い人の温もりを感じる








「温かいな。」



エドワードが呟いた言葉にアルも頷いた




「兄さんの体温も肌触りも感じられるよ」




そのまましばらく2人で体温を感じていた















「兄さん。大丈夫?」


「ああ。大丈夫だよ」





本当は大丈夫じゃなかったけどアルの前だから無理に笑った






体が戻ってからもずっと悪夢にうなされつづけた



自分がした事は許される事のない大罪


許して欲しいなんて思わない





だけど


アルの体を取り戻した事でエドは幸せを感じていた










「兄さんの体…やっぱり温かいね//」


温もりを確かめるように擦り寄る弟が愛しかった




「アルも温かいよ」
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