*小説(♀)*
□星に願いを…
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晴天の空の下
一人の子供が走ってくる
「パパー☆ママー☆」
漆黒の髪をした黒くて大きな瞳の小さな男の子が緑の若葉が芽吹く広い大地を満面の笑みで手を振りながら走っていく
そして心なしか面差しが似ている蜂蜜色の美しい髪と瞳を持った愛らしい顔立ちの女性に抱きついた
「どうした?」
ふわりと微笑み優しく問いかける
ママと呼ばれたその女性はエドワードエルリックこと通称エディである
「んーん♪甘えたいだけぇー☆えへへvV」
ゴロゴロと猫のように甘えだす可愛い我が子
いつもは軍の仕事で忙しくてゆっくり話す事も出来ず寂しい思いをさせていた
しかし最近は事件がほとんど起きず暇になったので昨日から長期休暇をとった2人はエドの故郷のリゼンブールに家族3人でのんびり過ごすことにした
エディが息子の柔らかい髪を梳きながらあやしていると今まで傍観していたロイが口を開く
「こらっズルいじゃないかエミリオ!私だって最近甘えてないんだぞぉー!!ゴフッ…(舌切り吐血)」
力説しながら子供と同じ体勢になった無能夫ロイにすかさずエドの鉄拳(右ストレート)が入る