復活
□黒曜篇
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依頼と脱獄
嫌な予感がする沢田綱吉です
ジェネラルとして仕事をしている時に感じたのが始まりです
『正確命情報屋ジェネラル、今回はどのような用件で？』
「ある奴らが脱獄したとの噂だがそれが事実かどうかを早急に確かめて欲しい」
『…了解しました、その依頼受けましょう
後日ご報告いたしますので暫くお待ちください』
という依頼でした
なんてことのないただの依頼だと思っていたのですが違和感がありました
“脱獄”その言葉が妙に引っ掛かりました
噂を辿って行くと“マフィア殺し”と“復讐”という言葉がよく出てきた
相当ヤバい奴等ですね
しかも脱獄したのがあの“監獄”というね
奴等からの依頼がないところを見ると血眼に捜しているか見当がついているか…、
まぁ依頼がないのであれば俺には関係ありませんがね
さて、ハッキングさせて頂きますか
あ、良い子は真似しちゃいけませんよ？なんて
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
数日かかり集めた情報を依頼人に報告する
『こちら情報屋ジェネラル、依頼についての報告です
まず噂ですがあれは本当です
ムクロという名の人間が部下二人を連れ脱獄
看守や囚人は皆殺しにして逃走
何処に逃走したのかは今のところ不明
もう少し待っていただければ調べることは可能です』
「そうか、では引き続き頼みたい」
『了解いたしました
……これは関係ないのかもしれませんが一応報告いたします
先程の脱獄犯と同日、騒ぎに紛れ脱獄した人間が四人いました
仲間なのかはまだ裏が取れていません
しかし脱獄したことは事実です
よって今回の脱獄事件は計七名が脱獄した模様です』
「成る程…相変わらず君は素晴らしい」
『お褒めに預かり光栄です、ですが私はまだまだ若輩者です』
「謙遜しなくてもいい、君は世界最高峰の情報屋だ」
『…………ありがとうございます、………ドン・ボンゴレ』
「それでは引き続き頼むよ
依頼料はいつもの様に振り込んでおくから」
『了解しました』
………本当に何がしたいのやら、あの狸爺め
穏健派だか何だか知らねぇがただ甘い考えの腹黒い狸爺だろ
矛盾してるって？そんなのは知りません
そう俺は思ったんですよ
金がかかってますから俺は与えられた依頼をこなすだけです
やだやだ、裏の人間って
一癖も二癖もある奴等ばかりだからね
とかいう俺も裏の人間なんですが
今回の事件…何も起きなければいいのですが、ね
《これは脱獄事件が起こった五日後のこと、そして並盛襲撃まであと十日》
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