復活

□世界を超えて
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「ハッ!」



気絶していた少年は勢いよく目を覚ました



「はぁ、吃驚した
夢だよね、夢夢
俺の前に俺が現れたなんてそんなこと夢に決まってるよ、うんうん」


『眼覚めたか?』


「夢じゃなかった!!!何コレどういうことなの?!」


『まぁ、これでも飲んで落ち着け
俺、沢田綱吉な
お前も沢田綱吉だろ?』


「え、あ、…はい?
え、今サラッと大事なこと言わなかった?俺の気のせい?あれ???」



カップを二つ持って来た少年は寝ている少年に渡した

困惑するツンツン頭に堪え切れなくなったのか爆笑する少年



『お前本当に俺かよ!表情コロコロ変わって面白いな!
お前のことはツナって呼ぶな
俺はあー…、将軍でいいや
そう呼んでくれ』


「この人自由すぎる!なんなんだよ!俺今どうなってんの?!」



冷静にものを言う沢田綱吉―将軍に、頭を抱え悩む沢田綱吉―ツナ



『あ?わかんねぇの?
簡単なことだ、
ランボの10年バズーカが誤作動起こして10年後じゃなくて別の世界に飛ばされたんだろ?
パラレルワールドってやつだよ、知らない?
自分がいた世界と似た世界がたくさんあるってヤツ』


「な、なんでそんなこと分かる…ですか?」



冷静になって来たのかツナはそう問いかけた



『自分に敬語とかマジうけるー
なんでかって?んなもん、“勘”に決まってんだろ?』


「………(もうやだついてけないこの人怖い)」


『?誤作動のせいか時間もおかしくなってんな
凡そお前が俺の前に現れて3分、目を覚ますまで30分ってとこだな
誰かに見られない様に運んだし、ここに来る人間は俺ともう一人だから外部に漏れることもないし…、
うん、いつ帰れるか分かんないが帰れるまで好きにしてていいぞ?』


「(自由人だけど案外しっかりしてるなぁ
俺の事ばれない様にしてくれてるんだ…、)」


『あ、腹減った
なんか食う?』



ツナは大丈夫です、と声を掛けると将軍は頷いて部屋を出て行った



「(パラレルワールドとか、自分と同じ人間がいたとか、誤作動でもしかしたら帰れないかもしれないとか…、
色んなことがあり過ぎて頭の中グチャグチャ
自分だからなのか、あの人だからなのか分からないけど…、
なんか…、)安心したなぁ…」



ツナは先程貰ったホットミルクティーを啜る




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