復活

□未来篇
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未来と覚悟




猛烈に眠たい今日この頃



「何デカい欠伸なんてしてんだ」


『そうはいっても…ふぁああ、』



イタリア旅行から帰ってもう半月は経った

という事は…リング戦はもっと前になるんだなぁ…、

時間が経つのは早いもんだ

ずれ落ちてきた眼鏡を元の高さに戻しながら学校までの道のりを歩む

肩に乗るリボーンが頭をぐしゃぐしゃと触った



『おいこらー何すんだー』


「この寝癖頑丈だな、」


『あー…、学校行ったら直すって』



家で直すのはめんどくさくてついそのままであった

まぁポケットに入っているであろうワックスを使って学校で直せばいいと考えた

そんなありふれた日常であった

そう、あくまで“であった”のだ



『っ!離れろリボーン!!』



どうしようもなく突然働く超直感



ドン!



俺は何かに当たった…この場合被弾したというのが正解なのだろうか?



「ツナ!!」



最後に見たのはポーカーフェイスを崩した俺の家庭教師の焦った顔と声




*  *  *  *  * 




目を閉じて次に目を開けた時辺りは真っ暗であった

木?…花の香りがした

手を伸ばせば何かに当たり動かしてみると開いた

俺の目に映ったのは生い茂る木々

そして俺が入っていた箱状の物



『何コレ…棺桶?ってかボンゴレのエンブレムに]って…?!』



え、ってここどこ?俺死んだの?え、どういうこと?待って、誰か説明して?!



「誰だ!?」


『ひょわ?!』



パニックになっていた俺は何とも情けない声を上げてしまった

っていうか気配感じなかったってことは相当の手だれなのかそれとも…、



「10代目!!」


『!』



現れたのはどこか見覚えのある面影

銀色に揺れるその髪…隼人だ

しかしその姿は…、

もしかして俺は10年バズーカに被弾して10年後に飛ばされたのか?



「10代目!スミマセン…スミマセン…!!!」


『!』



俺は10年後の隼人に両肩を掴まれ何度も謝られた

何を言っているんだ…?



『な、なぁ…俺…』


「過去からいらっしゃったんですよね…それなら5分しか持たない…!
10代目、過去へ戻ったら今から俺の言う事を必ず実行してください」



隼人は苦しそうな顔から真剣な顔になった

すっかり大人っぽくなったんだな

隼人は一枚の写真を俺に渡し写真の人物を消せとの事



「奴さえいなければ白蘭もこれほどには…」



白蘭…聞かない名前だな…、

写真の人間はどこか見覚えがある

何処だろうか?

10年前既にマフィアだったのか…?



「次に念のため…『ストップ、何で俺はこの棺桶にいるか教えて欲しんだが?』


「それは…」



苦しそうな顔…、眉を顰め下唇を噛んでいる

…そういうことなんだな、




ボフン!



『!』




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