復活
□sweet time
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「委員長、こちらの書類が最後です」
「ん…はい、終わったよ」
書類に目を通しサインをした雲雀は最後の一枚であるその書類を副委員長である草壁に手渡した
「お疲れ様でした
何か飲み物をお持ちいたしますね」
草壁の気遣いに雲雀は、
「数、ちゃんと確認してね」
雲雀がそう言うや否や開かれた応接室の扉
そこには何やら箱を持って現れた雲雀の右腕
『午後のひと時にケーキはいかが?』
ニコリと笑う雲雀の右腕―沢田綱吉がやって来たのであった
綱吉の肩には彼の家庭教師であるリボーンもいた
草壁は綱吉に一礼して飲み物を取りに向かった
『俺も皿取って来よーっと』
草壁の後に続く綱吉を一瞥して雲雀は机の上を片付けた
リボーンは片付けている雲雀を見ながらソファに座った
「よく俺達が来たのが分かったな
どうしてだ?」
「…勘?」
「……勘…なのか?」
気配はいつも消して歩く癖のあるリボーンに綱吉
なのに、毎回の如く綱吉が来るのが分かっていたことにリボーンは常々疑問に思っていたがまさかその答えが勘、だとは思っていなかったようだ
雲雀本人も何故分かったのかはよく分かっていなかったらしい
『何々ー?何の話?俺も混ぜてー!』
皿とフォークを持って帰って来た綱吉は二人の会話に無理矢理加わって行き雲雀の隣に座った
「雲雀は毎回何故ツナが来ることが分かるかについて話していたんだ」
『あぁ…それね…、』
綱吉は納得いった顔をしていた
『それは俺もよく分かんないんだよね』
「は?」
『昔から“そう”なんだよ
俺も恭弥が来るのが何となく分かるし多分あそこにいるんだろうなーとか分かるもん』
「分かる
僕もそれ」
結局何故分かるかについての問題は解決しないがお互い不思議なこともあるもんだといって気にしていない様子であった
そんなこんなをしている内に草壁が紅茶とカップを持って戻って来た
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