復活

□番外編
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「見付けたよ、綱吉」



ま、また誰か来た!

次に現れたのは切れ長の目をした男の人

ボスのことを名前呼びにしていたところを見ると近しい人なのだろうか?

もしかして守護者の方?……いやいやそんな訳ないない

今日一日だけでそんなに会う訳ない



『ゲッ、また見付かったし』


「君がいなくなる度に僕等に連絡が来るんだよ
他の守護者からも何回も来るし、赤ん坊からも来るし、果てはヴァリアーやボス猿からも来るんだからね?」



あれ、今他の守護者って言いませんでした…?

赤ん坊ってもしかして呪われた赤ん坊〈アルコバレーノ〉であり相談役のリボーン様?

ヴァリアーってボンゴレの暗殺部隊?

それのボス猿ってもしかしてXANXUS様?

………。

いやいや…ないないないない…よね?



『リボーンにサボってるのばれると直ぐ銃ぶっ放されるんだよねー
XANXUSなんて問答無用で憤怒だからね!
皆物騒なんだから困るよねー、うん』



………。全部当たってしまった!

ものすごくここから離れたいのだが動けない

先程まで熱かったが今は寒い

寒気を通り越して真冬の北極に半袖でいるような感じだ

行ったことないけど、



「とにかくさっさと行くよ?僕だって風紀財団で忙しいんだから」


『今日のは行かない!あいつ等クロだもーん!そんな奴等と飯なんか食えるか』


「……、それちゃんと言ったの?」


『言ってない!
行きたくないなー、嫌な予感するなーと思って調べて貰ったらクロだって報告がさっきあったし』


「………そう。予定変更、そいつ等を咬み殺しに行くよ」


『…証拠は俺の手の中にあるぜ?
これを知っているのは俺と恭弥と情報を探ってくれたハルと…君だけだよ?』

ボスの様子が急に変わっていった

そしてボスは俺に目を向け笑った…嗤った

え、これ待って…どういうこと?

理解が出来ない…、

展開が速すぎて着いて行けない…


「今日は三人編成の小隊ね、…さ、頭を叩きに行こうか」


『情報封鎖、攪乱はハルに頼んで隠密に行こうか
本部は後からヴァリアーに行かせて支部は幹部に行かせるかな…、』


「え、あの、待っ!」


「この作戦が成功すれば君は“新入り”の肩書きが他の同期よりも先に外れることになるね
失敗するつもりはないけど」


「!」


『……、さて君に決定権を与えよう
俺達に着いてくるか、否か』



恭弥とボスに呼ばれる彼にそう言われ、ボスにそう言われ、…決断する



「…行かせて下さい、後方支援させて頂きたいです」


『重畳!歓迎するよ、×××君』



ボスはどうやら俺の名前まで知っていた様だ

自由で気まぐれで子供っぽくて悪戯好きな一面を持つがやはりボンゴレの頂点に立つお方だと感じた

オーラは先程のフワフワしたものから威圧感といった重いものへと変化していった

目つきも鋭い獲物を狩る肉食動物のようであった

思わず体がゾクゾク震えた

俺はこの人に一生着いて行こうとこの時本気で思い忠誠を誓った



『さぁ愉しい狩りの時間だ
思う存分暴れようかァ!』



その日一つのファミリーのボスが復讐者に拘束された

半月後にはそのファミリーは壊滅したとの情報


以上嵐属性所属部隊隊員―×××より報告




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20140727
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