復活

□巡り合わせ
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「お前に似て頑固だな」


「G…」



光の人影が出来たかと思えば真っ赤な髪をした顔から首に掛けて刺青が入っている獄寺君によく似た人

恐らくプリーモも嵐の守護者―Gであろう



「この二人にはこの二人の考えがあるのでござる」


「雨月…
しかしこのままではいつか身を滅ぼすことになるやもしれぬ」



烏帽子に狩衣を着用する昔の貴族のような山本によく似た人

恐らくプリーモの雨の守護者―朝利雨月であろう



「いいんじゃない、この二人ならそこまで理解してるんでしょ」


「アラウディまでそのようなことを…!」



プラチナブロンドの髪を持つ恭弥によく似た人

恐らくプリーモの雲の守護者―アラウディ



「ボスは気にしすぎだものね
この二人の目を見たら何と言おうと考えを変えるようには見えないんだものね」


「ランポウ…!」


緑の髪を揺らし目の下に稲妻のマークある大人ランボによく似た人

恐らくプリーモの雷の守護者―ランポウ



「ヌフフ…面白い人間がいたものです」


「Dもそんなことを言うのか?」


藍色の髪で髪にギザギザが二本あり前髪のある軍服の様なものを着た骸によく似た人

恐らくプリーモの霧の守護者―D・スペード



「どんな結果になろうと究極に覚悟は出来ているんだろう?」


「ナックル…」


黒髪で鼻の頭に白いテープを付けた黒の宣教服に赤いマフラーを着用するお兄さんによく似た人

恐らくプリーモの晴の守護者―ナックル



『「当然」』



プリーモの守護者が全員目の前に現れた中でも俺も恭弥も臆すことなく即答する



『俺は恭弥が死ねば死ぬ』「僕は綱吉が死ねば死ぬ」


『俺は恭弥のいない世界で生きて行けない、呼吸もままならない』


「僕は綱吉のいない世界なんていらない、生きている理由がない」


『恭弥こそが俺の生きる目的であり生きる理由だから』


「綱吉の傍にいることが僕の役目で生きる目的だから」


『だから俺は恭弥に依存して生きて行く』「だから僕は綱吉に依存して生きて行く」



この覚悟はリングを掛けて戦ったあの時から決めていた

10代目を受け継ぐ覚悟と共に刻んだ思い



「…はぁ、どうなろうと知らないからな」



俺達が覚悟を持っていることが分かったのかプリーモは溜め息を吐きながら苦笑いを零した



『御先祖様は心配性なことで』



片目を閉じ、肩を揺らす



「お前達の方はデーチモの守護者と話は終えたのか?」



横にいる守護者たちにプリーモは目を向けた



「あぁ、一応な」



皆話し終えてここに来たようだ

プリーモたちは自由に移動できるみたい



「アラウディ、お前はデーチモの雲とはいいのか」


「必要ないね、
大体僕がどうして話なんてしなきゃいけない訳」



興味がなさそうにそっぽを向くアラウディ



「それは僕も同感
興味ないし」


同じような顔した恭弥も仕草が似てそっぽを向いている



「ほらね、」


「ここも似た者同士でござるな」



はははっと笑う雨月に山本に似ていると感心する



「…それでは我々はこれで帰るとする
それではな、デーチモ」



始めの時に会った嫌悪感を露わにした目ではなく微笑むプリーモ



『綱吉でいい
また会う事があればその時は俺を、俺達をそんな目で見ないで話そうぜ』



似たような存在、似て非なる存在

もう少し話をしてみたいものだ



「あぁ、俺もジョットでいい
またゆっくり話をしよう、綱吉」



そして再び眩しい光




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