復活

□原作介入篇
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別世界と下準備


元の世界ではない世界

もしかしたらここは“原作”なのかもしれない

もしかしたらここは“原作”でもなんでもない世界かもしれない

そんなことはどうでもいい

ただアイツらのいた時間軸、世界という事だけ分かっていればそれでいい

さぁって…どう楽しもうか…



「俺様眠たいぞ…」



欠伸をする子狐、今は変化している―俺の相棒の白狐

大きな欠伸をしている白狐を腕に抱き抱える

あまり目立つことは悪影響だろうと考え歩み始める



「何処に行くわけ?」



俺の右腕―恭弥は俺の横を歩いている



『並盛に拠点置くと何かしら面倒だから黒曜に場所を移す
んで並盛に一番近い場所にあるホテルにでも身を顰めるか』



俺達がいると言うのはどこかで悪影響を起こす可能性があるからな

可能性の芽は潰しておかないと、




*  *  *  *  *




『これから二週間、部屋を借りたいのですが出来ますか?』




ニッコリ笑いながら黒曜にある某ホテルの受付のお姉さん笑い掛ける

後ろで営業スマイル…、と呟く恭弥なんて知らない

死活問題だからね?!言っておくけど、これ!

とまぁ特に焦ってはいないけど、取り敢えず衣食住の一つをゲットだぜ!

部屋はベッドが二つの風呂とトイレ付のいたって普通のビジネスホテル

白狐はベッドに飛び乗って楽しそうに飛び跳ねている

お前眠かったんじゃねェの?



「これからどうする訳」


『取り敢えず軍資金稼いでくるわ
今俺達の持ってる金はこの世界の物じゃねぇ
この世界の物を使わねぇともしかしたら何かあるかもしれないからな』


「ふーん…、僕にはよく分からないことだけど綱吉がそうしたいなら何でもいいや」


『まぁ取り敢えずゆっくりしてな
一時間くらいで戻って来る』



分かったと言いながら恭弥は持ち物の中から本を取り出している

俺は眼鏡を掛け、道端で偶然拾った一円玉を握り締めながらホテルを出た




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