稲妻
□卒業
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雲一つない、晴れた日だ。
そこまで寒くなく暖かい日になった。
一生の内に何度も味わう事のない大切な行事だ。
―――――……
豪炎寺side
思い返すとあれからもう
一年以上経ったのか。
二度とサッカーをやらないと
決めたはずなのにな。
まさか、転校して直ぐに
ユニフォームを着る事になるとは思いもしなかった。
そこで初めて会った時から
俺はお前に惚れてたのかもな。
帝国と戦って、
世宇子と戦って、
エイリア学園と戦って、
世界と戦って………。
ずっと一緒だった訳ではないが
俺の中にはいつもお前がいた。