銀魂ショートストーリー
□星つなぎ
1ページ/15ページ
「はい、賞品。」
ある日の昼下がり。
いつものようにパシリとして買い出しへと出された新八は、商店街の前でベルの鳴る音を聴きながら、一人茫然と立ち尽くしていた。
「ぎぎぎ銀さんっ!!!!!」
猛ダッシュでよろず屋へ帰ってきた新八は、ソファに寝転がってテレビを見る銀時の前に立ち、ゼーハーと息をする。
そんな新八をダルそうに見上げて、銀時はだらしなく鼻をほじった。
「あー?おかえりー。トイレットペーパー買ってきたか?コノヤロー。」
「そんなことより見てくださいコレ…っ!!」
新八が銀時の目の前に差し出したモノ。
それは……
「三名様一組、ペア温泉旅行券一泊二日…?」
「今さっき商店街のガラポンで当てたんです!!」
銀時は勢いよく立ち上がり、ぽんっと新八の頭に手を置いてニイーッと笑った。
「よくやった、ぱっつぁん!!」
「はい!!」
そうしてよろず屋一同は、運に恵まれ、一泊二日の温泉旅行に出掛けることとなった。