銀魂ショートストーリー

□雨、ときどき
2ページ/7ページ





「地下ならさすがのアイツも落っこちて来れないアル♪うはは!私、雷に勝利したネ!」




薄暗く陰気な地下を、神楽は陽気にスキップする。

幾つもの扉が左右にある廊下で、一つの扉がガチャリと開いた。




「あぁ?なんだ、このガキ。」


「?」




見るからに柄の悪そうな金髪モヒカン野郎が姿を見せ、神楽は首を傾げた。

(何アル…。この髪型…。銀ちゃんに見せたら爆笑してくれそうアル…。)




「佐々木さぁん!なんか女のガキ迷いこんだっぽいんスけど、どうします?」


「適当に外に放り出しとけえ。」




扉の奥から聞こえたその言葉に、神楽は勢いよく金髪モヒカン野郎を蹴り飛ばした。




「!?どうした俊!新手の族か!?」




佐々木と呼ばれた男が、ぶっ飛ばされたモヒカンと扉を見て叫ぶ。

神楽はゆっくりと扉を開いて、薄暗い部屋に足を踏み入れた。




「新手の族…?何言ってるアルか、お前…。」


「な…っ、なんだぁ…っ?ガキじゃねえか…!」


「こんな雷雨の中、女の子外に出したら…」


「ひっ…!」




神楽はゆっくり右足を後ろに構える。

そして…




「雷様にオヘソと魂取られちまうだろーがぁ!!!」



「ぐごあっっ!!」




神楽は二人のチンピラをぶっ倒して、地下で安心出来る場所を確保した。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ