銀魂ショートストーリー
□雨、ときどき
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「地下ならさすがのアイツも落っこちて来れないアル♪うはは!私、雷に勝利したネ!」
薄暗く陰気な地下を、神楽は陽気にスキップする。
幾つもの扉が左右にある廊下で、一つの扉がガチャリと開いた。
「あぁ?なんだ、このガキ。」
「?」
見るからに柄の悪そうな金髪モヒカン野郎が姿を見せ、神楽は首を傾げた。
(何アル…。この髪型…。銀ちゃんに見せたら爆笑してくれそうアル…。)
「佐々木さぁん!なんか女のガキ迷いこんだっぽいんスけど、どうします?」
「適当に外に放り出しとけえ。」
扉の奥から聞こえたその言葉に、神楽は勢いよく金髪モヒカン野郎を蹴り飛ばした。
「!?どうした俊!新手の族か!?」
佐々木と呼ばれた男が、ぶっ飛ばされたモヒカンと扉を見て叫ぶ。
神楽はゆっくりと扉を開いて、薄暗い部屋に足を踏み入れた。
「新手の族…?何言ってるアルか、お前…。」
「な…っ、なんだぁ…っ?ガキじゃねえか…!」
「こんな雷雨の中、女の子外に出したら…」
「ひっ…!」
神楽はゆっくり右足を後ろに構える。
そして…
「雷様にオヘソと魂取られちまうだろーがぁ!!!」
「ぐごあっっ!!」
神楽は二人のチンピラをぶっ倒して、地下で安心出来る場所を確保した。