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昨日の席替えで隣の席になったのは、テニス部レギュラーで人気者の丸井ブン太くん


彼は今日もお菓子を沢山持ってきている


どちらかと言うと、みんながお菓子をあげている、の方が正解かもしれない


うん、人気者は羨ましい


私は別に人気者が羨ましいわけではない


お菓子が羨ましいのだ


だって自分で買わないで食べれるなんて、どう考えても羨ましいよね?





「見すぎだろぃ」


「え?」


「だーかーらぁ!
 お前、俺のお菓子見すぎ!」





どうやらお菓子を見つめ過ぎていたようだ


いや、食い意地はってるとか思わないでください


美味しそうなんだもん


誰でも見ちゃうでしょ!





「…これ、やる」





そう言って丸井くんが、私に何かを投げてきた


すかさずキャッチして手を開いてみると、そこにはミルク味の飴


つい嬉しくて頬が緩んでしまった





「丸井くん、ありがとう!
 私ね、ミルク味大好きなんだ」


「いや…別に」





なぜか赤くなってる丸井くん


暑いのかな、って思って持っていたノートで扇いであげた





「な、なにしてんだよぃ?!」


「顔赤かったから、暑いのかなって」





私が扇ぐのを止めてそう言うと、丸井くんは更に真っ赤になってしまった





「あーもう!お前こっち見んな!」





あ、分かった





「もしかして照れてる?」


「うるせぇ!」





それから丸井くんは、毎日のようにミルク味の飴をくれるようになりましたとさ



おしまい





20110526:りと



―――――



自分で何がしたかったのか
わからなくなりました((

うーん(´^ω^`)




 

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