Junk

□背中の傷
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浜田ん家で、鍋をすることになった。
じゃんけんで負けた梅と泉君は、買い出しだ。
とりあえず、今日は泊まるつもりなので、もっと楽な格好でいたい。


「浜田、ジャージ貸してくれ」

「はいはーい」

ほい、と適当なTシャツとジャージを手渡される。

「さんきゅ」

上をばさりと脱ぐ。 まだ、寒いな。

「あっ!梶、そのままストップ!」

シャツに手を掛けた所で、浜田が訳のわからないことを言う。

「はぁ?」
「背中見せて!」

ますます意味わかんね。
とりあえず言われた通り、浜田に背を向ける。


「あーやっぱ梶もつくよね」

何の話だ?

「つく、って何がだよ?」

にやー、と浜田が笑う。あ、これ面倒臭いパターンかも。

「背中の爪痕」

「俺もさー泉とした次の日とか風呂入ると、ピリッとすんの。でも、愛し合った証拠って感じがしていいよねー」


頭痛い。バカだバカだとは思っていたが、ここまでとは。


「バカだろ、ってか言ってて恥ずかしくねーのか?万年頭の中お花畑かよ」


「梶、ひどい!背中の爪痕とか男の勲章じゃん!ロマンじゃん!俺とのエッチで感じてくれてるって、よくわかるじゃん!あーもしかして梅ちゃんは
梶が下手で痛いから、背中に爪立てるのかもねー」

「はぁ?!その台詞そのまま返すっつの!梅原はちゃんと感じてるっつの!お前より巧い自信はあるわ!」

「ひど!ってか…

ガチャ

ドアが開いて買い出しに行った梅と泉君が帰ってきた。
2人共、顔が大層怖い。
(あ、ヤバい)

「「会話が外までだだ聞こえなんだよ!死ね!」」

その後、お互い相手からボコボコにされた。


背中の傷は男の勲章

下手なんて思われて、黙ってられるか!

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