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□ぷれい
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「目隠し、拘束、コスプレ、青姦、どれがいい?」



真剣な顔で何を言うのかと思ったら、本当にくだらない。
さっきまでお互い部屋で寛いでいた。
榛名が俺を呼んで自分の前に座らせるまでは。
いつになく真顔で、 榛名が正座なんかしてたから、緊張してつられて正座してしまった自分がアホらしい。


正座をといて胡座に切り替える。
それ以上、榛名の話を聞く気はなくて読んでいた雑誌に戻ろうとした。


「テメェ、無視か?どれがいいかって聞いてんだろーが」


口調からしてイラついている榛名。
相手したくないんだけどな。


「いきなり何なの?急にそんなこと聞かれても、困るよ」

渋々ながら相手にすることにした。
多分、その方が面倒臭くない。


「いや、マンネリ防止のため、俺らのエッチに新しい風を吹き込もうかと」

やっぱり相手にするんじゃなかった。

「どれもいや」


「はぁ?真剣に考えろよ!大事な事だぞ!」

何でこんな話題でここまで熱くなれるのかな。榛名って、変なとこでムキになるんだから。


「もーうるさい!そんなのしないよ。ってか、俺が榛名に飽きるわけないじゃない。キスもエッチも榛名とってだけで、気持ちいいんだから」


言ってから榛名を見ると、頬がうっすら赤い。榛名が恥ずかしがるとかあんまり見ない。自分としてはあまり深く考えずに口に出した言葉だったので、意外だった。
そんな榛名にこっちの方が恥ずかしくなってきて、誤魔化すように榛名に背を向けて雑誌に戻る。



「なぁ、目隠しとかしないから、エッチしよ。今、すごいしたくなった」



後ろから掛けられる榛名の声がいつもより優しくて、そろりと首筋に触れてきた榛名の手が熱くて。


「うん…」



その日のエッチはいつも以上に甘ったるくて、気持ちよかった。
図らずもマンネリ防止になったみたいだ。


特殊なぷれいより、君の言葉が一番効く

end.

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