BASARA

□眠い
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「眠い」


と、政宗がコツンと寄り掛かってきた。

こんな場面を政宗の右目に見られたら、と考えると背筋が凍るようだ。

いや、悔しがるだろうか。


誰が想像するだろう。


独眼竜のこんな姿。
まるで乙女だ。

左目を擦り、睡魔がすぐそこまで来ていることを示す。
小さなあくび。

あぁ、癒されるな…


ふわふわな頭を撫で、そっと俺の膝を枕代わりに政宗を倒した。

香る政宗の香り。


寝息をたて夢に入った。


敵同士だが、恋人


END
 

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