BASARA
□堕ちる
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時は戦国
戦が止まない日々
敗けは死を意味し、家の繁栄を止める
勝つしかない
例え、愛していても
「逃げよう」
そう告げたのは、奥州筆頭 伊達政宗
告げた相手は四国の鬼 長曽我部元親
二人はけして叶わない恋をしていた
しかも各々の国の長だというのに
「逃げるって…何処に」
「親の航海で南蛮にでも何処でも」
「南蛮ったって…」
二人は近いうちに戦をしなければならなくなった
政宗は長として頷き、小十郎と作戦を立てた
しかし、鬼は恋人
討つことはできない
夜に抜け出し愛しい鬼に会いに行く
夜が二度過ぎた
ゆらゆら波打つ海に浮かぶ大きな船
「親、親」
小さな声で呼べば、影が一つ
「政宗?」
愛しい鬼
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