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□何もないけれど
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ポロポロンポロポロン
「ん?なんやこの音」
「あ、それ私の着信音やわ」
「ぶはっ!変な音やなぁ」
「ひどっ!かわええやん!」
謙也と昼休みに一緒にお昼ご飯食べとったら
いつもと変わらぬ短い白石からのメール
今どこ居るん?
ご飯食べてるに決まっとるやろ!時計見ろや!って返信して、謙也と話してたら
部室来てくれへん?
はぁ?こいつメールちゃんと見たんかな…私ご飯食べとる言うたやん!
もう知らん。白石のこと無視してご飯食べよ
「そんでな、財前が、」
ポロポロンポロポロン
「…白石か?」
「…おん」
部室来んとお前の寝顔の写真、
校内に貼り付けるで?^^
え、なんで私の寝顔の写真持っとるん!?私が白石に寝てるところ撮られた…もしかして私白石と寝たんか!?
「ぶっ!げほげほっ!」
「ちょ、急になんやねん謙也!」
「おおお前が変なこと言うからやろ!」
「私なんも言うてへんよ?」
「し、白石と寝たとかなんとか…その、」
「…もしかして私全部口に出してたん?」
顔を真っ赤にして目を泳がせてる謙也を見れば、信じたくないけど全部言ったんやろな。…てかこの謙也めっちゃおもろいんやけど!これは写メなアカンやろ!
パフッ!
「!?」
「アカンめっちゃおもろい!」
「え!?ななななんやねん!?ちょ、ゆう!?聞いとる!?」
「保存保存、うっし!保存したで謙也!」
「保存って…!報告せんでもええわ!てか今すぐ消せや!」
「えー…あ、白石に呼ばれてたし行ってくるわ〜!」
「あれ、ちょ、ゆうー!?」
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