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□Timorous hand
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いつだって俺が助けた
いつだって俺が相談に乗った
いつだって俺が一番近くに居た
いつだって俺があいつの一番だった
一番だったはずだった
いつの間にか他のやつがあいつの隣に居て
そのうち付き合ってるなんて噂が流れて
噂じゃなくて、付き合ってるのは事実で
モヤモヤした
イライラした
付き合ってるやつを
消してしまいたい、って思うようになった
俺の方があいつのことを知ってる
俺の方が何もかも受け入れることができる
嫉妬嫉妬嫉妬
俺はあいつの彼氏でもないのに
幼馴染みだから、って言う理由で俺の隣に居ることが当たり前だと思い込んでた
俺だけだったんだ
俺だけが好きで愛してて
あいつは俺に恋愛感情なんてなかったんだ
そう思うと諦められる気がして
俺と居るより他のやつと居るのがあいつの幸せならそれでいい、って思った
だからちょっとだけ、距離を置いた
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