ZEXAL

□その先の言葉は何だったのか
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「んー、」

「どうしたのだ。レイナ」

「あ、アストラル…」


腕を組んで、何やら悩んでいる様子のレイナに同じように腕を組んでアストラルは問う。今気付いたとばかりに上を向いてぱちくりと目を瞬かせるレイナは再び壁に背中をくっつけてうんうん唸りはじめた。


「あのさ、この間の件でアストラルは一時的にだけど皆に見えるようになったでしょ?」

「そうだな」

「それなのに、触れないっていうのはどういうことなんだろうって思ってたんだ。遊馬でさえ触れないんだよ?」


変わらず眉間にシワを寄せたままで拗ねたように口を尖らせるレイナにアストラルは僅かながら琥珀色の瞳を細める。そこに何の感情があるのかは定かではない。


「それは私には分からない」

「そうだよね…本人が分からないんじゃ私にも分かるはず…」

「だが、」


言葉を遮って、アストラルはふわりとレイナの前に降り立つ。窓から降り注ぐ光に反射して輝く水色に目が眩む。


「私はそれでも構わないと思っている。君とこうして話せるだけで私は、」


レイナの頬にアストラルの薄い色素の手が添えられる。触れられた感触はなかったが、そこだけがひやりと冷たくなったような、そんな気がした。
















その先の言葉は、何だったのか









今回はちょっと短め。スランプですごめんなさい…



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