ZEXAL

□愉快に笑う僕ら
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※夢主がWの双子の姉






「W、あとで私の部屋に来い」

「…なんでだよ」

「なんででもだ。いいな」

「…ち、分かったよ」


学校に行っている間は見せることのない、銀灰色の瞳を細めて部屋から出ていった。何故だかあいつの言うことには抗えない。あの、人の心に入り込むような瞳に見つめられると、どうしても従わざるを得ないのだ。それはVも同じらしく、姉として慕ってはいるものの、やはりその気高い姿に畏怖せずにはいられないらしい。


「は、馬鹿々しい」


そんなことは今はどうだっていい。とりあえずあいつの部屋に行かなければ、どんな仕打ちを受けることやら。また打ちのめされるのは御免だ。自然と足はあいつの部屋に向かっていった。












三つノックをして、中から返事が聞こえたのと同時に少し乱雑に扉を開けた。綺麗に片付けられた部屋の窓際に立っている人物を視界に入れて、壁に寄り掛かる。気付いているのか否か、身動き一つしないレイナに焦れて声をかけた。


「来てやったぜ?で、何の用だ、姉さん?」


わざとらしく聞こえるように滅多に使わない“姉さん”という二人称を使って、気を引こうとする。向こうから呼んでおいて無視はねえだろうな。若干不安になるがそれはレイナのよく通る声で掻き消された。


「特に用という用はない」

「はあ?じゃあ何の為に…」

「お前と久々に話したかった…それだけだ」


決してこちらを振り向くことはしなかったが、口調で分かる。――楽しそうだ。おそらく形のいい口元には笑みが象られているのだろう。一々こんな回りくどいことしなくてもいいのに。本当、素直じゃねえ奴。…まあ俺が言えた義理じゃないが。


「仕方ねえな。付き合ってやるよ」

「ふ、素直じゃないところは誰に似たんだか」

「…さあな」







(愉快に笑う僕ら/2011.12.27)

Wの口調が分からない。誰か教えてくだs(
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