捧げ物

□始まりは握られた手から
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第一回WDCが開催されてから大分経ち、あの決勝戦での騒動が忘れられた頃。







――第二回WDCが開催されると私の元へメールが来た。



















一チーム三人の、新しいルールが加わった第二回WDC。私は友人を誘って、なんと準決勝まで上り詰めたのだ。そこまでいくとは思わなかった私達は、手を取り、喜びを分かち合った。
次の対戦相手は前大会の優勝者である九十九遊馬と、神代凌牙、そして、天城カイト。ずいぶん強者(つわもの)ぞろいだと友人と話していた。きっと厳しい闘いになるだろうから、と私達は家に泊まり込みでデッキを組み直していた。
私は宝玉獣、友人らはエレメンタル・ヒーローにスターダストデッキ。うん、勝てる気がしてきた。いいのか、これで。



「よし、できた!」


「俺もできたよ」


「私もー」


「明日も早いし、もう寝ようか」



そうして、心の中で意気込んで、布団に潜り込んだ。










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