銀魂1
□怪しい依頼
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説明はいんだけどさ…
「…で、それが何?」
「試食してくれませんかねィ?」
「…なんで俺?」
「万事屋だからでさァ。なんでも屋なんだから試食もしてくれるでしょう?」
あぁ…毒味…ってこと…
「それに甘い物はアンタの得意分野でしょ?」
「得意分野ってか…そうだけどよ、毒味ならおまえんとこの副長にさせりゃいんじゃねぇの?金もかからねーし…」
「いや、アレはどーもいけねェ…。やろうとはしたんですがねィ…。砂糖食べるだけにわざわざマヨネーズかけようとするんでさァ。」
……どれだけマヨネーズバカだあいつは…砂糖の味わかんねーじゃん…
「…でもなぁ…天人の作ったもんだろ…?そんな何があるかわからねぇようなもん…」
「旦那、手が口とは裏腹だぜィ…」
ふと自分の手を見ると小瓶から砂糖だという粉をもう片方の手に出し口へと運ぼうとしていた。
「……このいやしい手がァァァ!!ああああっ!手が勝手にィィ!!」
軽く開き直ると一気に砂糖を口に流し込んだ。
「おぉ。豪快な砂糖の食べっぷりですねィ。」
沖田君はパチパチと拍手すると唖然として俺を見つめた。
「…ん…ホントだ、甘いけどちょっと酸味があるな…不思議な味…ん?」
味を堪能していると、ふと沖田君の視線に気付いた。
やたらと、観察するような目。
「…何…?」
「…いえ…ちょっとね…」
慌てる様子でも隠すような感じでもなくにやりと笑うと、急に立ち上がり俺の目の前までくるとゆっくりとしゃがみこんだ。
「何だよ…?まさか…毒薬…!」
はっとして吐き出そうと指を口の中に突っ込む。
「……っっ!?」