銀魂1

□嫉妬とトラウマ
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「なんじゃあこれは?」




辰馬は俺…というよりかは、天井を見つめながら言った。

かけているグラサンは不自然にズレて片方の目だけがあらわになっている。


「うん…なんだろうな…」


俺は床…ではなく、辰馬の顔をじっと見つめている。


なんか、急にムラッとしたんだよな。

いつもは逆なんだが。

何故か今、俺が辰馬の上にまたがって組み敷いている状態だ。


うん、ホントなんてゆーか。
たまにはいつもの仕返しをしてやりたい気分になったんだ。

「銀時、位置が逆じゃき」


うん。そんなわかりきったこと言われても。

天井を見ていたヤツの目線は俺に移っていた。

目が合うとヤツはさも不思議そうな顔をする。


やべっ かわいーな。


「いや、なんかたまには逆でもいいかなーなんて思ったり?」


「は?」


「ほら。銀さんも男だし?たまにはヤりたいかな〜なんて。」


「いつもヤっとるじゃなかか。」


「そうじゃなくって。」


突っ込みたいって意味で。

辰馬は馬鹿だから、そこまでハッキリ言わないと通じないんだろーななんて思いながら。

とりあえずズレたグラサンを外して唇を重ねてみた。


「ん…」


キスなんていつもだ。
俺からはあんまりしないが、別に珍しい事でもない。

辰馬もきっとそう思っているんだろ。
なんの迷いも疑問もなく受け入れ、舌を絡めてきた。


「……………」


しばらくの間重ねていた唇をそっと離すと
辰馬の着物をそそくさと脱がした。

そりゃあもう、上から下まで。




「アッハッハッ!なんじゃ、今日のおんしは積極的じゃの〜!!」


身ぐるみ剥がされても笑うコイツは本当に馬鹿だ。

俺は気にせず胸板に舌を這わせた。


「お…っ、ホントに積極的じゃのう?そげに溜まっとったか?アッハッハッ」

「いやお前、うるせーよ!少し黙れよ!!」


ちょっとイラッとして言ってしまった。

が、まぁ案の定辰馬は気にせず笑っている。


…ホントにうぜーなオイ。



 

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