銀魂1
□上司と部下
1ページ/2ページ
上司と部下…
それだけの関係…
そう吐き捨てられた
船の荷卸中に言われたあの言葉
『お前との関係は上司と部下…それだけじゃきに。それ以上ば望むものはない。』
心臓にヒビば入ったんか思うた
そりゃわしは、女遊びば大好きじゃき。
数知れない女に手ぇ出してきたぜよ…
じゃが…
「次の星ばどこになるがか?」
何食わない顔でわしに聞いてくる…
「陸奥…」
「なんじゃ。」
「……」
あの言葉を変えさせたい
そればかりが頭をよぎる
「いや……。次か…天人ばたくさんいよう星じゃき。名前は…あー…忘れたき…。操縦士にでも聞いちょくれ。」
「…物忘れの激しい奴じゃ…」
陸奥はわしに背を向け去ろうとした
「…陸奥!」
「…なんじゃさっきから」
「後で、わしの部屋ば来い」
「仕事ば終わってからな。」
そう言い、スタスタと歩いて行ってしまった
しばし後…夕暮れが近づく頃合い、部屋の戸が揺れた
「坂本…」
ノックして入ってきた陸奥
「なんじゃ部屋の明かりもつけんと。なんか用き?」
「あぁ…」
「……」
ただじっと、奥の暗がりから陸奥を見つめた
「おい…なんじゃ…」
「……」
「何用でわしを呼んだか聞いちょーが!!何もないんだら呼ぶな…」
わしは立ち上がり陸奥に近寄った
「なん…… あっ!?」
わしはベットに陸奥を押し倒した。