薄桜鬼小説倉庫
□星空〜斎藤一篇〜
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千鶴はこの寒い時期に外に出ていた
千鶴:一さん!
斎藤:どうした?
千鶴:あれ!
今日は雲ひとつない夜空
そこには他の所じゃ見られない小さな星たちが見えていた
千鶴が指をさしているのは…
千鶴:オリオン座ですよ!
斎藤:オリオン…座?
千鶴:今日はとてもきれいにですよ!
斎藤:そうだな
千鶴のところへ近づいていく
オリオン座…この時期に見れる星座らしい
最近では、雪も少しずつ振り出してきていた
あまり千鶴には外に出てはほしくないのだが…
斎藤:そろそろ中に入ってはどうだ?
風邪を引かれたら困る…
千鶴:じゃあ、もう少しだけ
俺は千鶴が寒くないように
千鶴を後ろからそっと抱いて
一緒に夜空を眺める
こんなに星空が綺麗なのだと
星空を見ている千鶴をみて、いとおしいと思った
千鶴:綺麗ですね
斎藤:ああ
千鶴:また、すぐに見られるといいですね
斎藤:そうだな
…また、すぐに見られるだろう
俺は千鶴が冷えないように、
千鶴を抱いている腕に少し力が加わった
〜終わり〜