薄桜鬼小説倉庫

□星空〜斎藤一篇〜
1ページ/1ページ

千鶴はこの寒い時期に外に出ていた


千鶴:一さん!


斎藤:どうした?


千鶴:あれ!


今日は雲ひとつない夜空


そこには他の所じゃ見られない小さな星たちが見えていた


千鶴が指をさしているのは…


千鶴:オリオン座ですよ!

斎藤:オリオン…座?


千鶴:今日はとてもきれいにですよ!


斎藤:そうだな


千鶴のところへ近づいていく


オリオン座…この時期に見れる星座らしい


最近では、雪も少しずつ振り出してきていた


あまり千鶴には外に出てはほしくないのだが…


斎藤:そろそろ中に入ってはどうだ?


風邪を引かれたら困る…


千鶴:じゃあ、もう少しだけ


俺は千鶴が寒くないように

千鶴を後ろからそっと抱いて


一緒に夜空を眺める


こんなに星空が綺麗なのだと


星空を見ている千鶴をみて、いとおしいと思った


千鶴:綺麗ですね


斎藤:ああ


千鶴:また、すぐに見られるといいですね


斎藤:そうだな


…また、すぐに見られるだろう


俺は千鶴が冷えないように、


千鶴を抱いている腕に少し力が加わった





〜終わり〜

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ