夢小説
□病は気から
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認めたくはない。
認めたくはないけれど、
私には不運の神様がつきまとっている。
そう思う理由はひとつ。
何だかんだで
5年生の現在に至るまで
毎年保健委員を務めているからだ。
そして今日は
せっかく午後の授業が無くなって
のんびりできると思っていたのに
新野先生が出張している間の
医務室当番を任されてしまった。
「あーあ…
ソウコちゃんと
お団子食べに行くはずだったのになー…」
学園長先生が善法寺先輩を
お使いに出さなければ
私が代わる事無かったのに!
ちょっぴり学園長先生を恨めしく思う。
「暇だなー…
薬棚の整理も
昨日委員会でやったばかりだし、
気が進まないけど
テストの勉強でもするか…」
そう独り言を呟き
くのたまの友を出そうとした時だった。
スッと障子が開いた。
訪れたのは、中在家先輩だった。