伝えたられたなら
□エピソード3
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「………」
「…ふふっ」
7月19日 終業式
明日から夏休みという今日
爽姉の様子が…変
「ど、どうしたの爽姉…;; 嬉しそうだけど……」
朝の登校
ただいま教室へ向かっています
爽姉はうきうきとしていて花が飛んでいる
まさに嬉しそうなのです…!!
いや別にね?
爽姉が嬉しそうなのはいいことだよ?
ただ…ただね?
嬉しそうな理由が風早君なのかも…とか思うとね?
ちょっと妬けてくるのよ…
「なんだか…学校に来るのがこんなにも楽しみなの初めて…」
そんな爽姉…もう明日から夏休みですよ?
「…風早君のおかげ?」
「…うん 私、風早君に会えて良かった…っ」
そっかそっか…
そんなに好きなら応援するしかないよね…っ!!
もう恋しちゃったのね爽姉……!!!
そしていつの間にか教室の前まで来ていた私たち
ちょっと憂鬱な気分でドアを開くと、クラスの皆が一斉に私と爽姉に振り向いた
「おはよー」
「お おはよう…」
「はよーーーっ」
「「 !?;; 」」
後ろから突然挨拶が聞こえて、飛び上がる私と爽姉
「あっ おはよう風早君!!」
「おはよーくろぬまー」
爽姉なんて心臓どっきんどっきんだし…
風早君だからなのかびっくりしたからなのかは分かんないけど…
「はよ 黒沼」
爽姉の次に私に挨拶してきた風早君
こうしてみると、風早君って背高いんだなぁ…
男の子だからかな?
「な…何…?///」
「あ ごめん 見とれてた」
「はっ!?///」
「なになにっ!! 黒沼が告白か!?」
あ 間違えた
「ごめんごめん 背高いなって思ってただけ;; 男の子ってすごいなぁって」
「あそういうこと…///」
「日本語ってむずいねー」
「いや 黒沼日本人だろ」
「だって日本に帰ってきたの最近だから…;;」
「いや、それいいわけだろ 日本人として失格だぞ?」
いやぁまいったまいった…ww
私はれっきとした日本人なのだからしっかりしなくちゃvV
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