コトバ◆ココロ
□4話
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お顔が真っ赤になるくらい、常陸院君のお兄さんは熱中症になっているというのに、なかなか横になろうとしてくれません
「だから…っ///違うって言ってるじゃん!!///」
「自覚がないだけです 私には分かります」
逃げようとする常陸院君の腕を必死に捕まえながら説得する私
ですが中々言うことを聞いてくれません
「つーか、その格好だと余計に無理だっつーの!!///」
「“その格好…?”」
……あぁ、そういえば水着でしたね
「では着替えてきますので…」
「それはダメッ!!」
え
「あとで遊べなくなるじゃんか!!」
「………プッ」
「え、何っ!!?///」
「いえ、…子供っぽくて、可愛らしい一面をお持ちなんですね常陸院君は」
ついくすくすと笑ってしまった私
「な…べ、そ…っ///」
※「な…別にそんなこと…」
「?」
何を言っているのでしょうか
「あの」
「あ、藤岡さん」
「ハルヒ、どーした?」
「いや、ハニー先輩が…」
ちらりと藤岡さんが見た方向を見れば、黒いオーラを醸し出しながらもぐもぐとなぜかここでもケーキを食べる兄さんの姿
「機嫌が悪いようですね 寝不足でしょうか?」
「いえ、光が原因だと…;;」
え、常陸院君が?
「…なにをされたんですか?」
あの兄さんが寝起き意外で機嫌が悪いのはよっぽどです
「ちょ…;;別に…///」
あ、また熱中症の症状です
「とりあえず今は横になってください」
「横?」
「あ、常陸院君熱中症みたいなんです」
「え…そうなの光」
「〜〜…っ/// あぁそうだよ!!熱中症だよ悪いか!!///」
「いや、別に」
「大声を出すと立ち眩みを起こしますよ」
倒れたりしたら大変です
「申し訳ないのですが藤岡さん シートをお借りしたいのですが」
「シート? …すみませんないと思います」
「シートより椅子の人達なので…」と付け足す藤岡さんはどこか遠いところを見つめています
「そうですか…では私の服をシート代わりに…」
「え、ちょっと待って;;」
1人シートの代わりになるものをと考えていると、常陸院君が私の肩を掴んできた
「どうしたんですか?」
「まさか姫羅の服の上に俺が寝るとか…そういうわけじゃないよな?」
「え、そうですがなにか?」