キミのトナリ
□第肆章
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「なんで―――――――っ!?」
「………」
任務後、部屋で眠っていた真尋は夕食の時間になると目を覚まし、食堂へと足を運んだ
食堂には大声で叫んでいる蜜柑の姿があり、その前にはご飯、海苔(一枚)、味噌汁、漬け物というなんとも質素な夕食があった
「あ、真尋っ!!どこに行ってたの!?今日一日中学校にも来ないで…」
いつの間にか後ろには夕食をとりにきた棗と流架がいた
「寝てた」
一言だけ言ってスタスタと席へ歩き出す真尋
棗と流架はその後ろ姿を追いかけ、真尋を挟むように座った
「…あの子、なんであんな食事なの? シングルでもあんなんじゃないでしょう?」
真尋は蜜柑を見ながら質問した
真尋の問いに答えたのはいつもと同じで流架だった
「ああ あいつ星なしにされたんだ」
「……………………………は?」
――なんでまたそんなことに……――
「念力のアリスの奴とかががあいつにいろいろちょっかい出して…その時ちょうど神野の授業だったんだけど、あいつ、無意識のうちにアリス使ったみたいで…」
「たったそれだけで星なしなわけ?」
真尋がそう言うと流架は言いづらそうにオドオドとし出した
「神野がゴミ箱被った」
普段口出ししない棗が珍しく流架の代わりに説明した
「……ν何よそれ…」
――いくら何でもそんなことで…?――
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