キミのトナリ

□第伍章
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「棗 いるなら大人しく返事するんだ 棗」


「…何してるの?ペルソナ」


能力別クラスの時間にもかかわらず、散歩をしてサボっていると棗を探しているペルソナにあった真尋は後ろから話しかけた

ペルソナは急な事で驚いたらしく、一瞬肩を震わせて振り向いた

「真尋か…棗を見なかったか」

「…残念だけど見てないわ 私も今ここにきたんだもの」


そう言えば、ペルソナは「そうか…」と言い残し、棗を探しにまたどこかへと歩き出した
――…授業サボってるんだけど…――

「ぶはーーーーっっ」


「?!」
――な…っ!?何!?ν――



突然、変な声が聞こえた所にひょっこりと顔を出すと、言い争っている棗と蜜柑がいた

「真尋…」

真尋に気づいた棗はゆっくりと近づいてくる

「こんな所にいたのね…ペルソナからなんで逃げてたの?」

そう問うが棗は何も言わずに無言だった


――………任務…?――


「おいアレ棗じゃん」


真尋が棗に聞こうとしたが、それは中等部の生徒によって遮られた


「あ、真尋ちゃんもいるじゃん


――………………………誰…?――


「淋堂さんといちゃついて堂々と授業サボリか? 幹部生はいい身分だな」


――誰がいちゃついてるって…?!――


「あれ?こいつ もしかして例の“星なし”?」


そう中等部生の1人が言うとみんな蜜柑の方を見た


そのすきに棗は真尋の腕を引っ張り、場を去ろうとした













「おい待てよ人殺し」













その言葉に棗と真尋の2人は立ち止まった



「言っとくが俺たちはお前みたいな“危険能力”、幹部生だなんて認めてないからな 天才とか言われて調子に乗ってでかい面してんじゃねーぞ」


――…負け犬の遠吠えね――



「大体お前が幹部生でいられるのはただ“ペルソナ”のお気に入りってだけの事なんだからな」



――ビリ…ッ



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