ワガママ王女と純粋王子

□No.3
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「真央ちゃーーん


「ハーイ



今日も聞こえる

私を呼ぶ声

私は可愛くてモテる

男性限定フェロモンのアリスを持っているけど、そんなの必要ない

だって私はアリスを使わなくても男の子はみんな私のお願いを聞いてくれる

アリスなんて無くったって、私は変わらず私




この学園で一番人気なのはどう考えても私





のはずなのに…




「きゃー棗君 流架くーん


――ピクッ


あぁ…今日も聞こえるわ…

私を呼ばない女の子達の声が…



チラリと横目で黄色い歓声のもととなる2人を私は見た

最初に目に入ったのは日向棗

このクラスのボス猿で容姿はまぁいい方だから女子に結構モテる

次に目に入ったのは乃木流架

私が一番この学園で大っ嫌いで一番の天敵!!

男のクセして可愛いなんてムカつく!!

私は毎日洗顔やパックやらで努力してんのにっ!!



私は私より可愛い子なんて認めないんだから!


絶対乃木君て二重人格よ!

顔がいい子って大抵性格悪いんだから!!

まぁ私は違うけどね♪


「お…おはよう…っ! 亜城木」

「おはよう」

私にあいさつしてきた乃木流架

もちろんにこやかに私はあいさつを返したわ

てゆうか何?

毎回毎回…

あいさつするのになんでそんなオドオドしてるわけ?

まさかウケ狙ってるわけ?

それとも…可愛いって好感度でも上げてんの…?

まさか 俺の方が可愛いだろ って!?


何よ!!

私の方が可愛いっての!!


この猫かぶり!






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