ワガママ王女と純粋王子

□No.4
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「きゃー
流架君カワイー



「………


只今衣装合わせ中

乃木君はうんざりとした顔で大人しく白雪姫の衣装を着ていた

私の方が絶対もっと似合うのに……


結局私は白雪姫の継母だなんて…

つまんないわ

出る幕ほとんどないじゃない…

衣装も地味だし…

こんなの私には似合わない!

もっと可愛い衣装がよかったのに…

「はぁ…」

思わずため息が出るわ…

「どうしたのー?真央ちゃん
溜め息なんかついちゃて

「……別に何でもないです」

「ぇ…ν 何ー?その棒読み

ムカつくムカつくムカつく!!

あんたが推薦なんかしなければ今頃乃木君の着ているあの衣装は私が着ていたのに…っ!!

「真央ちゃーーんν そんなに睨まないでー (汗」



悪いけど勝手に睨んでしまうわ


「……そんなに白雪姫がやりたかったの?」

「はい とても」

「うっわぁ… サラリと言っちゃったなぁ…(汗」

だってそうだもの

私の晴れ姿…

「でも真央ちゃんはなんでそんなに白雪姫がいいの? 他に役は沢山あるのに」


「そんなの決まってるじゃないですか
白雪姫は衣装も可愛いし、一番出る幕が多いし…それに何より主役ですから」



ああぁ…乃木君に捕られた事が一番悔しい

「本当にそれだけ?」

「へ…」

「流架君に白雪姫やってほしくないんじゃないの?」

「まあそうですね 私より目立つなんて許せませんし…

「ぇ…!?ν そういう事なの!?ν」


は…?何言ってんだこの人…

どういう意味?


「僕てっきり今まで流架君に敵意剥き出しだったのは、流架君に自分が一番可愛いって見てもらえないからだって思ってたんだけどなぁ…」



































…………………………………………………………………………………………………………………………………は………?





















何言ってんの……?


この人…




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