【何処かのお話】
□第2夜
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『君ってさ、運ないよね』
「?・・・まぁ、そうなのかな?」
『あれ・・・自覚はないのかよ』
「ないから、こういう状態なんじゃないの?」
『本当、あたしの殺人現場に"二度も"出会ってしまったのは君が初めてだよ』
「それはどーも」
この二人がいる場所
前回と場所は違うが状況は同じである
二人の間に肉塊が転がっている
ただ、それだけ
『確か・・・前回《END》って終わらせたはずだぜ?』
「何の話さ?」
『いや、こっちの話だ。気にしなくていい』
「じゃ、僕はもう行くよ?」
『あ、待った!!』
「・・・何さ」
『あたしはさ、気まぐれで殺さなかった奴には自分の名を名乗ると決めているんだよ』
「ついさっき、"出会ったのは僕が初めてだ"って言わなかったっけ、君?」
『今決めたんだよ!!』
少年は小さくため息をついた
そして少女は少年の正面に立ち、手を握った
『あたしの名は"緋炎(ひえん)"だ。これも何かの縁だ!!覚えておけよ?』
少女──緋炎はそれだけ言って、前と同じく姿を消した
「何かの縁ね・・・そんなのいらないよ、緋炎。それと、僕も一応名乗っておくね。僕の名前は・・・・・
"紅音(あかね)"だ」
≪END≫
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注意※めっちゃ下手くそです!!