Nobel(^o^)

□第1章
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「やめてってば!……ねぇ、お願いだからやめて!」

さっきからずっと裕子が叫んでいる

でも、雅也は、手を休めることなく作業を進めていった

「もう少しで終わるから、それまで大人しくしてな」

「嫌だ!やめて!」

「うるさい!殺されたいのか!?」

そう言って雅也は、刃物を女に近づけた

その瞬間、裕子は、静かになった
10分後

「はぁ、やっと終わった。あっ、そうだ!テレビでも見よう」
そう言って雅也は、テレビをつけた

だが、すぐに寝てしまった


裕子は、雅也が寝たことにも気づかなかった

なぜなら、裕子は、目隠しされていたからだ

だから、裕子は逃げようともせずに、寝てしまった

裕子は、チャンスを逃してしまったのだ



次の日の朝

裕子は、目が覚めた

今すぐ逃げなければ……と思った

だが、動けない裕子には、逃げる術が無かった

それから、間もなくして、雅也が入ってきた

「もうそろそろ飯食うか?」

裕子は、うなずいた

雅也は、裕子が食事出来るようにしてあげた

「ねぇ、口以外はそのままなの?」

「当たり前だ」

「じゃあ、どうやって食べるのよ!」

「僕が食べさせてあげるから大丈夫だ」

「えっ、でも………」

「うるさい!これ以上反抗したら、半殺しにするぞ!」

裕子は、静かになった

そして、雅也は食べさせた



その他には、風呂に入れたり、トイレまで連れて行ったりもした

その間は、首輪で繋いであるだけという、極めて簡易的なモノであったが、裕子がそこから逃げることは無かった

それほど裕子は、雅也に怯えていたのである



そんな生活がずっと続いた

裕子は、少し病みはじめた

だが、雅也はそんな裕子に満足していた

――弱るほどにかわいい、病むほどにそそられる――



だが、そんな生活は、長くは続かなかった
 

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