Nobel(^o^)
□第5章
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あれから、3年もの月日がながれた
未だに、雅也は、裕子を監禁していた
「おい、朝飯だぞ」
そう言いながら、口を塞いでいたテープを取ろうとした
だが、雅也は、そこであることに気づいた
裕子の顔がひんやりしていたのである
気のせいだと思い、何回も触ったがやはりひんやりしていた
――まさか、死んでるのか!?―――
そう思った雅也は、急いで裕子の息を確認した
裕子の息は、もう無かった
雅也は、何も考えられなくなった
―――裕子が、死んだ―――
そのことばかりが、頭のなかを駆け巡っていた
――自分がこんな愛し方をしなければ……もっと普通に愛せていれば裕子は、死ななかったのでは、ないか………。裕子を殺したのは、自分なんだ………。自分が裕子を殺したんだ―――
雅也は、これまでの行為を後悔した
後悔してもしきれなかった
完全に生きる希望を失っていた
次の日
罪悪感にたえきれなくなった雅也は、己を切り裂いた
―――今から、キミに会いに行くよ。来世でもキミと一緒にいたい。来世では、きっとキミを幸せにするから……。―――