オメルタ◆死神と処刑人

□after five
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「あ…ぁあ、熱い…な、中が、く、苦しい…っ、ぁあ、じぇいじぇ…い…あ、あうぅ…」
「無理して喋るな。すぐに訳が分からなくなるくらい抱いてやるから、落ち着け。ここじゃなんだ…ベッドに行くぞ」
最早反論する余裕が残っていないのだろう。
プライドの高い宇賀神らしくなく、素直に頷きながら背中を丸めて全身を戦慄かせている。
これ以上刺激してはまずいと分かっていたが、取り敢えず抱き上げるために宇賀神の体を上向きにひっくり返し、すかさず抱き上げた。
「ンっ…あッーーあっ…ひっあぁああーーーッ!?」
自重と、そして胎内に埋め込まれた屹立で絡みつく媚肉を捻られた衝撃に襲われた宇賀神は、大きな悲鳴を上げた。ただ事ではないほど、宇賀神の身体が腕の中でビクビクと大仰に跳ねる。
「ぁあ…っ、い、やぁあ…あっ、あ゛ぁあ、くぅうぅっ!!」
どうしたのかと訝しく俺の眉根がよる。
宇賀神の秘部が異様なほど狭まる。
その凄い締め付けに俺は歯を食いしばりながら、しばらく宇賀神の様子を伺っていると、ジワリと、宇賀神の屹立が当たっている箇所ーーーちょうど俺のへそあたりが暖かく濡れていることに気がついた。
どうやらまた達したらしい。
「宇賀神…お前……」
断続的に、夥しい量の白濁をビュクビュク…と吐き出しているが、それがなかなか終わらない。
長らく禁欲生活を強いられた身体の歯止めが効かないのだろう。
宇賀神は恍惚と目が潤み、喘ぎっぱなしで閉じられなくなった口からほんの少し唾液が滴っていた。
「あ…あ、…また…出てっ…あ、ぁああ…ど、…して、と、止まらない…っ」
「大丈夫だ、宇賀神、出していい。我慢するな」
「い、いやだ……あ゛ぁ…み、見ないでください…こ、こんなはしたない姿を…あ、貴方には見られたくない……ッ」
腕の中で顔を背けて宇賀神が、制御できない射精にすすり泣く。
仕事が優先だと行為を拒んだ手前、俺より先に二度もイッてしまったことに後ろめたさもあるのだろう。
昂りさえすれば少しの刺激でも達することができる身体は、完璧主義者である宇賀神の唯一の弱みといっても過言ではない。
『あの男』のオンナとして躾けられた身体は、悦楽に弱く、そして一度火が灯ると簡単には治らない。
だが、俺はそんな淫らな宇賀神も弁護士として手腕を振るう高潔な宇賀神も、すべてを受け入れる覚悟をしたから隣にいるのだ。
軽蔑してもいい、蔑んでもいい、だけど離れていかないでと声なき声で叫ぶ宇賀神を、俺は安心させるべく微笑んでやった。
「気にするな。溜まってたんだろ?どのみち出なくなるまで絞り出してやるつもりだからな。イきたくなったらイけよ。風呂には後で責任持って俺が入れてやる」
「…あ…あっJJ…、…JJ……っ」
宇賀神の肩から目に見えて強張りがとれ、ひくひくっと喉を鳴らしながら甘えるように泣き濡れた顔を俺の肩口に埋めてくる。
抱きつきたくても後ろ手に縛られた腕のせいで抱きつけない宇賀神の髪に口づけ、その背中と腰をしっかりと支えながら一歩踏み出した。
寝室までそれなりに距離があるが、男にしては軽すぎる宇賀神を抱えていても余裕そうだ。
「あ…あぁ、JJ、お願いです、ゆ、揺らさないで…、中が…貴方のモノで…擦れて…っ」
「ああ……、承知してるよ。だが悪い。少しだけ声を我慢してくれ」
数歩歩きーーー宇賀神の背広からスマホを取り出し、宇賀神の腰をしっかり支えながら、片手で耳に押し付ける。
そしてウザいほどになり続けているそれの通話ボタンを押しーーー
「悪いが先生は今、取り込み中だ。また後から掛け直してくれ」
一言、それだけ告げて俺は宇賀神のスマホの電源を落とした。
俺だってずっと我慢していたんだ。
これくらいの我儘は許されるはずだと、俺は宇賀神を抱き上げて寝室へ直行した。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

「宇賀神…、……」
「JJ…っ、んぅ…ぅ」
寝室に向かう僅かな時間も惜しむように、キスをねだる宇賀神に応え、俺は熱い息を吐くその唇を幾度となく塞ぐ。
宇賀神の口腔、滑る粘膜を舌先で舐め回し、歯列をたどって、舌と舌を絡める。
滴る唾液すら惜しく、時折吸い上げてを繰り返しながら、寝室にたどり着いた時には、すでに互いの呼吸は軽く上がっていた。
「宇賀神、寝かせるぞ。そのまま大人しくしてろよ」
コクコクと、従順に頷く宇賀神の温もりを離し難く思いながら、そっと背中をシーツに横たえてやると宇賀神の口から溜息が溢れた。
繋がりを解かぬままのそこは俺の先走りで幾分濡れ、くちゅくちゅと細やかな音を立てながら、早くも埋め込まれた屹立を咀嚼するような蠢きを見せ始めていた。
痛みは、既にないだろう。
張り詰めていた皮膚も柔らかさを見せ、柔軟な粘膜の動きからそれを感じ、ひとまず俺も安堵する。
解さず挿入したのは流石にやり過ぎだったが、切れている様子もないし、結果オーライといったところだ。
俺もそんな風に冷静に今の状況を見れるようになり、宇賀神の両脚を大きく広げて己の胴をしっかり挟み込ませる。ベッドに乗り上げながら邪魔な上衣を脱ごうとし、ぬらぬらと生暖かく濡れた服に苦笑を漏らした。
「まだ始めてもいないのに、もうベトベトだな…。見えるか?お前の精液でここ、服の色が変わってる」
薄く目を閉じていた宇賀神がノンフレームのメガネの下で、ゆるく瞬きをし、嫌そうに顔をしかめる。
その反応が面白く、俺は見せつけるように宇賀神のシャツを指でつまんで引っ張った。
どろりと、布が吸いきれなかった粘液が指に付着する様を、俺は悪戯心で宇賀神に見せつけた。
「糸まで引いてるぞ。お前のワイシャツも酷い有様だな」
ますます眼光を鋭くする宇賀神に苦笑しながら、先に宇賀神のシャツを脱がしてやるかと、ボタンを丁寧に外してやるが、一部が白濁で滑り、俺の手を焼かせる。
全てのボタンを外し、前を開く頃には、俺の指は宇賀神の放った物でベトベトになっていた。
それを俺はペロリと舌先で舐め取る。
独特の滑りと苦味のある味が口内に充満していく。
お世辞にも美味い物ではないが、その味に俺の頬がひとりでに緩む。
「流石に濃いな。どうやらお利口な先生は一人で抜かなかったらしい。1ヶ月も誘われなかったから、てっきり1人でこっそり抜いてるのかと思ってたんだがな」
「………そういう事を言うなんて…貴方にはデリカシーというものがないんですか?」
「まぁ、味を確かめるまでもなく、あれだけ派手に何度もイかれたら、抜いてないことぐらいはわかってたけどなーーそれにしても凄いイきっぷりだったな。危うくお前の痴態に煽られてイきそうになった」
わざと言葉にしてやると、宇賀神がカァアっと全身を真っ赤に染めた。わかり易く、恥じらっているらしい。
「…わ、私だってす、好きでこんなに出したわけじゃ…っ。だいたい誰のせいでこんなことになったと思ってるんですかっ!」
「おいおい、怒るなよ。別にそういうつもりで言ったわけじゃない。ただ、好きなだけ出していいとは言ったが、よくここまで出せたなと感心しているだけだ」
俺の余計な一言でますます羞恥と屈辱に苛まれたらしい宇賀神は俺を射殺さんばかりに睨み、そしてすぐに視線をそらした。
まるで子供が拗ねているそのものの仕草に、だが俺の胸は熱くなる。
全身を真っ赤に火照らせ、屈辱に唇を噛み締めながらも、秘部は俺を離すまいと吸い付いてくる。
そのアンバランスさがなんとも官能的で、宇賀神らしい。
本当に、愛おしくて仕方がない。
どうしようもないほど俺は宇賀神に惚れているらしいと、こんな時は特に痛感する。
「そ、そもそも、貴方が…い、いきなり挿れたりするから…私は、心も……か、体の準備もできてなかったのに…」
「分かってるよ。単なる冗談だ。俺に挿れられただけで感じてくれたお前が、ただ可愛くて仕方なかっただけだ。そう拗ねないでくれ」
「だったら、腕、解いてください。少し…痛いです」
背中に下敷きにされた腕はまだネクタイで縛り上げたままで、宇賀神は居心地が悪そうにもぞもぞと上半身を捻る。
悪かったーーーと一言添え、俺は手を伸ばし、宇賀神の腰の下に枕を差し込んだ。
てっきり解いてくれると思っていたのだろう。俺の予期せぬ行動に、宇賀神は目を見開いている。
「……なにをしているんですか?JJ、私は解いてくださいってお願いしたのですが?」
冷静な指摘に、意図せずして俺の口元がニヤリとつり上がる。
「たまにはこういうのもいいだろ?抵抗できない状況で俺に好き勝手に弄ばれるーーーなんて、俺に虐められるのが大好きな先生なら萌えるシチュエーションだろ?」
「……なっ?!」
思わぬ俺の発言に驚いたのか、それとも図星を突かれたせいで反論すらできないのか。
宇賀神は無意味に口をパクパクとさせるが、なにも言葉にしない。
俺はそれを都合よく『了承』と解釈し、邪魔な上着を脱ぎ捨て上半身裸になる。
まだフロント部分だけを寛げた俺の下肢には、なにも纏っていない宇賀神とは違いスラックスを履いたままだ。
だが、脱ぐには一度繋がりを解く必要があり、宇賀神と久々に繋がれた俺は一瞬でも離れがたく、脱ぐのは諦める。
根元まできっちり埋め込んだ俺の屹立が、早く宇賀神を堪能させろと急かしていたが、それはひとまず無視する。
「さぁ、先生?どこをどうされたいか、俺に教えてくれーーー」
言いながら、俺は宇賀神の言葉を待たず白濁まみれのそれを片手で撫で上げた。
宇賀神の屹立は既に何度も達したとあってすぐにはイけなさそうだったが、根元から上に向かい手の中で揉みあげてやれば、むくむくと勢力をとりもどしていく。
「じ、JJ…っ、…あ、ぁあ…ふ、…んんんぅ」
「気持ちが良さそうだな、いやらしい蜜がまた垂れてきてるぞ。出し惜しみせず、今夜は全部出していいからなーー」
「ひっ?!あ、あ、あぁんっ!!」
クリクリと、手の中で息づくモノの先端の小孔を指の腹で穿れば、ジュワリ…と新たな蜜が次から次へと湧き出てくる。
宇賀神の腰がいやらしく揺れ、腰にくる官能的なその甘ったるい声に俺は気を良くし、そこへの愛撫に神経を集中させる。
くちゅくちゅ…と、わざと音を立ててしごき立て、男らしく聳り立つ宇賀神の屹立を愛でる
「凄いな……軽くしごいてやっただけでもうビンビンだ…」
「バカ…そんなこと言わなくいいんですよーーーーぁあ!!ぁひぃい…っ!!」
本当のとこだと知らしめるべく、ダラダラと白濁混じりの先走りを垂らす小孔に爪を立てると、宇賀神が狂ったように甲高い声を上げた。
ついでに、くびれた部分をなぞりあげる。
手の中の屹立がビクンッとふるえると共に、よほど感じたらしく、宇賀神の咽び泣くような歓喜の声がダダ漏れになる。普段の冷徹な宇賀神からは考えられない乱れっぷりに俺の目は釘付けになる。
「本当に感じやすい、いい体をしてるな」
「ひ…ぁあ、やめっ、あ、んぁあ…!!」
陰嚢ごと屹立の根元をほんのり刺激してやれば、ビクンビクンと宇賀神の腰が上下に跳ねあがる。
ベッドに突っ張った両脚もガクガク震え、夥しい量の先走りが屹立を伝い落ちていく。
宇賀神の薄い茂みは最早、見るも無残なほどにしとどに濡れている。
「ぁあ…う、…ふぅう…は、ぁ…」
「こっちも、震えてるな。今触ってやる」
宇賀神の屹立を十分に刺激した次はどうするかと思案しながら、俺は視界の隅に止まったそれにニヤリと口の端を上げる。
嫌な予感がしたのか、宇賀神のすがるような眼差しを見つめなら、俺は薄い胸でピンと尖る二つの突起の片方に指を伸ばした。
途端、宇賀神が怯えるように胸を震わせる。
「や…や、…ダメ…です、そこは……しないでっ」
屹立を愛撫されて性感を高められ、秘部には俺が居座ったままの状態だ。
敏感な宇賀神にすればかなり刺激が強いはずだ。
それなのに、さらに宇賀神の性感帯の一つである乳首まで狙われて焦っているらしい。
上体をくねらせ、少しでも俺の魔の手から逃れようと必死に抗ってはいたがーーーそれは俺を煽るだけだ。
ピンッと尖り、既にピンク色に色づいている乳首は俺の目にはご馳走にしか見えない。
「程よい大きさだ……食べごろだな」
「…なっ?!ーーーひ、ひぃいいい!!」
ガリっとーーー。
俺は屹立から胸の突起へと狙いを定め直し、容赦なく獣のように食らいついた。
僅かな膨らみもない胸へと歯を立て噛み付く。
勢い余って必要以上に歯が皮膚に食い込んだらしく、宇賀神の滑らかな肌が裂け微かに舌先に血の味が滲んだが、俺は頓着せず宇賀神の胸を吸い上げた。
ついでに、ひっきりなしに俺を締め付ける秘部ーーー繋がった箇所も軽く揺らして中をかき混ぜてやる。
「どうだ?そろそろ中にも刺激が欲しい頃だろ?」
「……ひぁあ!…あ、…ぁあ、ひんぅう!!」
身悶え、腰を振り、宇賀神が懊悩を示す。
いつもならここまですると髪を掴まれたり、噛み付かれたりと抵抗に合うのだが、腕を拘束していたおかげで好き勝手に弄ぶことができる。
「ひ…ぁ、あ゛、やめっ…JJ…ダメです…ん゛んっ!!」
嬌声を上げる合間を縫うように、宇賀神が首を打ち振りながら言葉を紡ぐが、俺はそれに従わない。
「ダメ、じゃないだろ、先生?もっとって言ってみろよ」
「い…ぁあ!ん、…い、ぁあ、…はっ、ぁあああ…」
ダラダラと口の端から飲みきれなかった唾液を滴らせ、真っ赤な舌先を突き出して震わせる。
睫毛は溢れる涙でしっとりと濡れ、メガネに覆われた双眸は氷のように溶け出し、恍惚とした光を宿していた。
宇賀神ほど優美に整った男の痴態は、おそらく俺以外の男も簡単に煽り、その気にさせる魔力のようなものが宿っている。
「いい顔になってきたな、先生。すごいエロい顔してるぞ……。そんな顔で街に出たら即襲われるだろうな」
「…そんなこと、貴方以外に…ぁあ、ゆ、るすわけないでしょ……っこの体を許すのは…貴方だけです…っ」
息も絶え絶えに、それでも必死に訴える宇賀神の言葉に、俺の鼓動は異常なほど跳ねた。本当に、こいつには敵わない。
「そこまで熱烈な告白をされたんだ。期待には答えないと、な?」
「ん…JJ…?ぁあっ、だめ…あ、んぁあ!!」
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