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□燃料と六分儀について
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サイトにある航海士用語集では「六分儀」をあえて載せていませんでしたが、運動会番外編おまけで出てきましたねぇ…。
そして「燃料」についても、どっかのカーニバルで出てきましたねえ…。
ということで、ちょいと歴史を語ろうかと…。

まあ、銃の歴史も調べてあるんですが、それまで絡めるとさらに…なんなので、やめときます(笑)

まず「燃料」ですが、
帆船は風の力で進みます。エンジンついてません。つまり、燃料必要ありません。

まず燃料が必要になるのは、1783年以後に作られていく蒸気船です。
蒸気船には、石炭を燃やす罐と、煙突がついてます。蒸気機関車の船バージョンを想像すると、わかりやすいかなー。
スピードの面から、帆がつけられることも多かったようです。
黒い煙をモクモク出して進む船です。

続いて、1895年に、ガソリンエンジンが船に取り付けられるようになります。
エンジンモーターでスクリューを回すヤツです。燃料は、石炭から、ガソリンに代わります。
モーターを利用して、発電もできます。電化製品が使えますねー♪
確かに、帆のついてるものもあります。

さて、
燃料を補給するシリウス号…に、でかい黒い煙突ないですねぇ。ガソリンエンジン船ですか?
というか、既に、大航海時代終わってますけど…ソレ。


続いて「六分儀」ですが、
天体観測の道具です。歴史を辿るとですね。

古代ギリシア時代からの航海で主に使われていたとされるのは、「アストラーベ」というものです。占星術でも使われます。

その後、「クロススタッフ」と呼ばれる、十字儀が発明されます。
コロンブスの時代の主流天体観測機器です。

1595年に、「バックスタッフ」と呼ばれる、八分儀に近い形のものが発明されます。
これが、その後のカリブの海賊達に普及した天体観測機器です。

また、中国においては「四分儀」が発明されます。
1569年にメルカトルが作成した地図では、この四分儀のデータが利用されたと一説に言われています。

そして

1730年に、ようやく観測精度の高い「八分儀」が発明されます。
ただし、これは海上で用いるには、不便だったため、
やがて「六分儀」に改良されてから、船舶に普及利用されます。
ちなみに、1763年にキャプテン・クックが使用していたのは、「四分儀」だという資料があります。
そして、1851年のエレノア・クリーシーが使用していたのは、「六分儀」です。

実は、六分儀で正確な位置を割り出すには、正確な時計も必要になります。
ということで、ついでに時計の歴史を確認するとですね。
1735年に、世界で初めて、海上で揺れる船に乗せても狂わない置時計が発明されます。
イギリス海軍が、船に時計を初めて設置するのは、1769年です。
なるほど、キャプテン・クックの時代は、まだ正確な時計が普及せず、六分儀はあまり使われていなかったのだな…とか思うのは私だけでしょうか。

私の世界史意識の中では、
大航海時代→15世紀中ごろから17世紀中ごろ→1450年頃〜1650年頃、なんですけどね…。

まあ、「ファンタジー」なので、なんでもアリだ、と言われたら、ああ、そうですね。
あれこれ、時代考証するのが、そもそも間違っていますよね…と。

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