航海士用語解説書

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【アンカー (あんかー)】
碇(いかり)のことだ。
錨(いかり)でもいいがな。
あと、海上で、碇を使って停泊する状態を「アンカー」と呼ぶこともあるな。

【ウェザー (うぇざー)】
船上では、天気ではなくて風上をさす言葉だな。
シュラウドを登るときは、風上を心掛けろよ。
風下のことは、リーと呼ぶ。ついでに覚えておけ。

【右舷 (うげん)】
船の右側のことだ。
昔の帆船は、舵板が右側についていたことから、スターボードとも呼ぶ。
では、左側をなんと呼ぶか。
左舷を見てみろ。

【エレノア・クリーシー (えれのあくりーしー)】
1800年代に、帆船で最速の世界記録を打ち立てた女航海士の名前だ。
しかも、彼女の記録は、100年以上破られることはなかった。
六分儀と推測航法を使いこなした、伝説の女航海士だな。

【面舵 (おもかじ)】
船首を右へ向ける舵のとりかただ。
「面舵いっぱい」と言われたら、舵を右にとれよ。

【海図 (かいず)】
海の地図だな。
海図は、緯度と経度が直角に交わるメルカトル図法で描かれる。
測深したデータを書き込んでおくことで、より航海しやすい海図ができあがるな。

【ガスケット (がすけっと)】
たたんだ帆に風が入ってばたつかないよう、
マストやヤードにしばりつけることを、こう呼ぶ。
帆を広げる時には、ガスケットを解く。
帆を畳んだ時には、ガスケットをかける。
というが、ガスケットという道具があるわけではない。
その役割をするロープにつけられた名前だ。

【ガンネル (がんねる)】
船縁のことだ。
は? 船縁が分からない?
「ふなべり」で日本語の辞書をひけ。
俺の持っている日本語辞書には載っているぞ。

【喫水 (きっすい)】
船の、海水につかっている部分を喫水と呼ぶ。
帆船の喫水は、横風による船体の流れを防ぐために、深めに設定されている。
浅瀬には、比較的弱い船体ということだな。
航海士なら、自分の乗っている船の喫水が何メートルかは、知ってて当然だな。
でないと、あっという間に座礁するぞ。

【キャビン (きゃびん)】
シリウス号では使っていない単語だから、覚える必要はないが、まあ、ネタとして知っておくのも悪くないな。
船室のことだ。
ちなみに、風呂とトイレの部屋はヘッド。
寝台のことはボンク。
という呼び名もあるぞ。

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