航海士用語解説書

【す】 3件

【推測航法 (すいそくこうほう)】
航海士の腕は、この推測航法の正確さで決まるといっても過言ではないな。
天体が確認できない、曇り空や嵐の中で、最後に得た正確な情報をもとに、それまで航行した距離や方角を推測し、現在位置を推測しながら航行する方法だ。
当然、潮の流れや風向きによって生じるズレまで考慮しての、推測現在位置だが、並みの航海士なら、10kmから20kmの誤差は当たり前といわれる。
天測器で正確な位置を測れるまで、誤差に気付けない航法だな。
俺の場合の誤差? 馬鹿か。俺の推測航法は常に正確だ。
俺を誰だと思っている。


【スクエアセイル (すくえあせいる)】
四角い帆のことだ。
三角形の帆は、ラテンセイルという呼び名がある。
シリウス号の、前部にある三角形の帆は、補助帆だからジブ、と呼べ。


【ステイ (すてい)】
マストの転倒防止に張られているロープのことだ。
このロープに掲げた帆は、ステイスルと呼ぶ。
まあ、シリウス号でステイスルを掲げる余裕はないから、覚える必要はない。安心しろ。



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